飛越新道から薬師岳を登り薬師峠にテン泊

2020.08.17
黒部川源流 縦走1日目
黒部川源流の日本百名山4座を、マイナー(レア)ルートである北ノ俣岳登山口から、飛越新道を利用して、時計回りに周回いたしました。

駐車場は広いのが普通に無料、そして簡易トイレも完備、しかも有料林道の1,900円とかの支払いも有りません。
私のような貧乏人には、何とも有りがたい!
是非皆様もご検討下さい。

天候は毎日が晴天で、文句の付けようが無く、この上ない山旅になりました。

コロナの影響で登山客はまばら、なので夜の街に繰り出すよりは数倍安全であると確信しました。
それでもこの御時世、我慢して山を控えている人達には申し訳無く、ひどく後ろめたさを感じております。

飛越新道

<飛越新道>
登山口です。
とにかく長丁場なので、暗い時間帯からの活動となります。

早めの入山、早めの下山が鉄則です。 (^^v

案内板

<案内板>
「寺北まで2時間」とあります。
寺地山までは登りっぱなしで、結構大変でした。

神岡新道合流点

<神岡新道合流点>
です。
現在、神岡新道は通行不能で、トラロープが張ってありました。

上の案内板をアップ

<上の案内板をアップ>
右手の飛越トンネルから登ってきました。

お花見平

<お花見平>
まで来ました。

イワショウブ

<イワショウブ>

登山道

<登山道>
こんな感じです。

お花

<お花>
何だろう。

ミヤマママコナ

<ミヤマママコナ>

鏡池平

<鏡池平>
小さな池塘が一つ有ります。

寺地山 1,996m

<寺地山 1,996m>
です。

展望は無く、ただひたすら登るだけ!
我慢が大事です。

ガクアジサイ

<ガクアジサイ>

アキノキリンソウ

<アキノキリンソウ>

道しるべ

<道しるべ>
倒れかけてます。

右手に進めば避難小屋が有るそうですが、先を急ぎます。

木道

<木道>
ここからは、木道が続きます。
多少荒れていますので、注意が必要です。
シーソー状態に足を取られないようにしましょう!

池塘

<池塘>
振り返っての一コマです。

池塘の右上に、先ほど通った寺地山が控え目に写っています。

有峰湖

<有峰湖>
振り返っての一枚です。

ケルン

<ケルン>
やって来ました。
飛越新道を登り切りました。
寺地山が近くに見えています。

薬師岳

<薬師岳>
初めて目にした山容。
本当に立派でした。

この後、4日間にわたり毎日お目に掛かります。

言わずと知れた

<言わずと知れた>
槍ヶ岳です。

薬師岳パノラマ

<薬師岳パノラマ>
です。

この後何度も登場しますが、悪しからず!

太郎山

<太郎山>
です。

太郎小屋

<太郎小屋>
太郎山から見下ろしました。

テン場はその先の薬師峠になります。
峠は低い場所に有るため、写っていません。

中部山岳国立公園

<中部山岳国立公園>
太郎兵衛平2,330mと有ります。
小屋脇に立っています。

太郎平小屋

<太郎平小屋>
を撮ろうとして、カメラをかまえたままバック。
その時です。

短い足が持て余したズボンの右裾を、左足が踏んづけてー
ザックの重さも手伝って仰向けに
「ワアー」
ドカーン!
「痛てて!」
周りからは、冷たい視線! (--

その後苦笑いして写した一コマです。
気が付くとレンズカバーが全開しない状態になっていて、しかもレンズのど真ん中には、右上から左下に向かい大きな傷跡、 まるで丹下作善状態(ふるっ)になっているのでした。

「アッチャー!」
「またカメラを壊しちまったーよー!」

以前、平ヶ岳でも同じことをやってましてー・・・

それでも毎回カバーを手で広げれば何とか普通に写せそうです。
けれども、レンズの傷はどうにもなりません。 (TT

薬師峠

<薬師峠>
テン場が見えてきました。

結構な時間ですが、ガラガラです。
やはりコロナの・・・

早速良い場所を選び設営します。

受付は14時からですが、待って居ても仕方ないので計画どおり、薬師岳にアタックです!

身軽になって超快適!

ヨツバシオガマ

<ヨツバシオガマ>
いたるところに咲いています。

薬師岳山荘

<薬師岳山荘>
見えてきました。

玄関を一枚

<玄関を一枚>
この辺りから天候が一変し、雨交じりのガスが下から吹き上げるようになりました。
とても寒くなったので、カッパの上のみ羽織ります。

山頂と思いきや

<山頂と思いきや>
登りながらずーっと山頂と思っていましたが。
それはその先に有りました。

山頂を臨む

<山頂を臨む>
避難小屋付近から見る、山頂です。
山頂までは500mくらい有ります。

カール

<カール>
右下を覗き込みます。

前方には赤牛岳。

赤牛岳

<赤牛岳>
光が射して幻想的でした。

赤牛岳パノラマ

<赤牛岳パノラマ>

薬師岳 2,926m

<薬師岳 2,926m>
山頂に到着です。

槍ヶ岳

<槍ヶ岳>

失礼して

<失礼して>
近くの人に撮ってもらいました。
ありがとう!

薬師岳山荘

<薬師岳山荘>
付近まで下りてきました。

チングルマ

<チングルマ>

オオジシバリ

<オオジシバリ>

エゾシオガマ

<エゾシオガマ>

ウサギギク

<ウサギギク>

コケモモ

<コケモモ>

ニッコウキスゲ

<ニッコウキスゲ>

太郎山をバックに

<太郎山をバックに>
テン場に無事帰還です。

長~い一日でした。


コースタイムと登山ルートなど

登山口       3:05
神岡新道出合    5:25
寺地山       6:40
避難小屋      7:40
北ノ俣岳稜線    10:10
太郎山       11:35
太郎平小屋     11:45
薬師峠(設営)   12:05~12:35
薬師岳山荘     13:55
避難小屋      14:30
薬師岳山頂     14:55~15:15
薬師岳山荘     15:45
薬師峠キャンプ場  16:30

断面図

ダウンロード


3Dコース

飛越トンネルから薬師岳まで
 ※マウスホイールで縮小、右で移動

3D画像 3D画像

出典:地理院地図(電子国土Web)
https://maps.gsi.go.jp/


今回の情報

◆場所:飛越新道から薬師岳を登り薬師峠に
◆距離
 水平距離:20.59km
 沿面距離:21.29km
◆高度
 最高高度:2931m
 最低高度:1458m
◆獲得標高
 上り:1981m
 下り:1125m
◆日時
 2020年08月17日
 03:04:47 ~ 16:32:33
◆所要時間
 経過:13時間27分46秒
 移動:10時間01分15秒
◆平均速度
 全体:1.58km/h
 移動:1.97km/h


お気に入りの4コマ

薬師岳 赤牛岳 槍ヶ岳 太郎山をバックに

薬師岳 赤牛岳 槍ヶ岳 太郎山をバックに
 


感想

百名山の挑戦もいよいよ終盤に差し掛かりました。

北アルプスでは黒部源流の4座のみが、手つかず状態で残っておりました。
もちろん計画は数年前から検討してましたが、膝の故障やら、その他もろもろ・・・

今回、満を持してのチャレンジとなりました!

コロナ禍も有って、あまり大きな声では言えませんがー
黒部山行の始まり始まりー! (^^v

前置きが長くなってしまいました。

飛越新道の感想ですが、ネットでは「ぬかるみ」とか「川のよう」とかあって、あまり評判が良くないようですが、今の時期靴も汚れず普通の登山道でした。

ただ、笹に覆われ足元が見えない程の場所も有りますので、朝露を思い切り受け入れることになります。 (^^;
その辺は御愛きょう、っと言うことで、悪しからず! (^^v

薬師岳はとても大きく立派、そして美しい山容に魅了されました!

テン泊料は1,000円。
場内の水場では冷たい水が使い放題、またトイレも完備しています。


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