幌尻岳をチロロ林道の登山口から日帰りで

2018.08.06
幌尻岳をチロロ林道の北トッタベツ岳登山口から日帰りピストンで登りました。
前日に現地入りしました。

夕方下りてきた一人の女性から情報をいただき、北トッタベツ岳にテン泊し、幌尻岳経由で下山とのことでした。
ビックリです!
ヒグマ君は大丈夫だったのでしょうか?
小樽からの山行とのことでした。

無理そうなときは途中撤退も視野に入れ、チャレンジしてみました。
運良くお天気の神様が微笑んでくださり、この上ない山旅になりました。

こちらは、北海道胆振東部地震のちょうど1ヶ月前の情報になります。
道路状況や登山道の状況などにつきましては、最新の情報をお調べください。

北海道胆振東部地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、ご遺族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ゲート前

<ゲート前>
北海道山行最終日になります。

ゲート脇から入山。
長い一日の始まりです。

中間地点

<中間地点>
二岐沢取水口までの丁度中間地点になります。
ゲートから1.5Kmきました。

二岐沢取水口

<二岐沢取水口>
やってきました。
真っ暗で、水音がゴーゴー、一人で正直心細いです。

うろうろ

<うろうろ>
どこに進むか分からず・・・
その辺をウロウロいたしました。

見つけました

<見つけました>
北トッタベツ岳登山道入口です。
取水口施設に関係なく、そのまま真っ直ぐ進むと広場の先に有りました。

この後5時ころまで写真を撮る余裕など有りませんでした。
っと言うのも、登山道が途切れるたびに立ち止まっての試行錯誤です。
真っ暗なことも多少あると思いますが、たぶん原因は踏み後が残らない渓流沿いを行ったり来たりしているうちに登山道を見失うのだと感じました。

こんなところを

<こんなところを>
渡渉しながら登って行きます。
踏み後が残らないところもかなりあります。

案内板

<案内板>
ここから10分でトッタの泉。
ここまで来るのに、私にとっては大変なことでした。

トッタの泉

<トッタの泉>
ここだけに限ったことではありませんが、自分自身を守るために注意しましょう。
生で飲まず、煮沸してからにしましょう!
60度で10分間加熱すると、それは死滅するとのことです。

究極、持参した飲み物以外は口にしないことです!

噂の梯子

<噂の梯子>

連続してもう一つ

<連続してもう一つ>
脚立を分解したものでしょうか?

突然

<突然>
7時前に突然見えてきました。
幌尻岳です。
なかなか、あそこまでは遠そうです!
雲も有って少し焦ります。

モアイ

<モアイ>
のような・・・

ヌカビラ岳から見た北トッタベツ岳

<ヌカビラ岳から見た北トッタベツ岳>
ヌカビラ岳(稜線)までが大変ですが、そこから、北トッタベツ岳までは目と鼻の先くらいで、ほとんど平です。

北トッタベツ岳山頂 1,912m

<北トッタベツ岳山頂 1,912m>
写真は有りませんが、この直ぐ後ろにテント2張り程度の平な場所があります。
また、北トッタベツ岳の手前の稜線にも1張り程度の平らな所がありました。

彼女は一人でここにテン泊したのでしょう!
凄い度胸です。

北トッタベツ岳から

<北トッタベツ岳から>
パノラマです!
左手のピーク(トッタベツ岳)を登り返し、さらに右手の幌尻岳に進みます。

トッタベツ岳山頂 1,959m

<トッタベツ岳山頂 1,959m>
ここから一挙に下った後、正面の幌尻岳に登ります。
この登りもきついです。

そして、来た道を帰ることになるので、二倍の登り返しに苦労することになります。

チャレンジするときは多少の覚悟が必要です。

トッタベツ岳から望む幌尻岳

<トッタベツ岳から望む幌尻岳>
左手には「七ツ沼カール」

七ツ沼カール

<七ツ沼カール>
こちらは干上がった沼たちです。
ここなら、誰にも気兼ねなく思う存分テン泊が楽しめそうです!

が、こちらはヒグマ君達のメッカ!
こちらでも、多少の覚悟が必要になると思います。 (^^

行きも帰りもしばらく立ち止まって確認いたしましたが、黒い者は見当たりませんでした。

幌尻岳への登り

<幌尻岳への登り>
往路で最後の登りです。
中央のやや右側の尖ったピークが山頂になります。

振り返る

<振り返る>
かなり登ったところから振り返りました。
右側の尖ったピークがトッタベツ岳になります。

そして右下には七ツ沼カール。

お花畑

<お花畑>
幌尻岳の稜線に出ました。
左手の斜面にはお花畑が広がります。

正面が山頂になります。

おーっと

<おーっと>
山頂を踏む前に、踏みつけそうになりました。 (^^;

こちらは、熊さんの落とし物です。 (^^

幌尻岳山頂 標高2,052m

<幌尻岳山頂 標高2,052m>
山頂に到着しました。
小屋からの登山客は下山してしまったのか?
誰も居ない、静かな山頂でした。

空も青くて、偶然にしては出来過ぎです。

二等三角点

<二等三角点>

山頂で

<山頂で>
いつもの形で。 m(_ _)m

さあ、のんびりできません。
早速セコマさんで仕入れたおにぎりを頬張ります。
是非とも明るいうちに・・・

ミヤマリンドウ

<ミヤマリンドウ>

チングルマ

<チングルマ>

オクキタアザミ

<オクキタアザミ>

キオン

<キオン>
遥か下には、七つ沼。

トッタベツ岳から

<トッタベツ岳から>
振り返ります。

この角度からも、立派な山容です。

エゾカワラナデシコ

<エゾカワラナデシコ>

ミヤマアケボノソウ

<ミヤマアケボノソウ>

帰りにもう一枚

<帰りにもう一枚>
北トッタベツ岳山頂での一枚。

足元には賞味期限の切れた、カウンターアソールトが置いてありました。

こちらでテン泊する若いカップルに出会いました。
山頂に二張りするみたいでした。

お幸せに! (^^v

平場

<平場>
北トッタベツ岳とヌカビラ岳との稜線にあります。
一張りぐらいは出来ると思います。

砂地で背中には優しそうですがー・・・

モチツツジ

<モチツツジ>

帰り道の渡渉

<帰り道の渡渉>
上手く帰れそうな気がして、写真を撮る余裕ができました。

渡渉

<渡渉>
こんな感じのところを、10回くらい行ったり来たりします。

シーズンによって、水量は変わるでしょうが、今回は登山靴を脱がずに済みました。

渡渉

<渡渉>
なるべく大きな石を渡るように心がけます。
浮石に体を預けると、水浴びをすることになります。 (^^

今回は渡渉を考慮し、普段あまり使わないダブルストック。
4本脚になりバランスを保つのに有効でした!
また、ダブルストックは登りに有効であることにも気づきました。
脚と腕で登れるので!

見えてきました

<見えてきました>
北電の取水施設です。
安心して「ホッ」としました。

北トッタベツ岳登山口

<北トッタベツ岳登山口>
広場に下りて振り返ります。

トボトボ

<トボトボ>
取水口からの帰り道。
車までは結構な距離があります。
一人でトボトボ。

無事に

<無事に>
車が見えてきました。
フリダシに戻ってまいりました。

北海道での最終山行でした。 (^^v


コースタイムと登山ルートなど

登山口        2:15
北トッタベツ岳登山口 4:00
トッタの泉      5:40
ヌカビラ岳      7:00
北トッタベツ岳    7:30
トッタベツ岳     8:40
幌尻岳尾根      9:50
幌尻岳(2,052m)  10:35~11:05
トッタベツ岳     12:50
北トッタベツ岳    14:10
ヌカビラ岳      14:45
トッタの泉      15:15
登山口        18:00

断面図

ダウンロード


3Dコース

チロロ林道から幌尻岳へのルート
 ※マウスホイールで縮小、右で移動

3D画像 3D画像
出典:地理院地図(電子国土Web)
https://maps.gsi.go.jp/


ぷち動画


※最新のブラウザが必要です



今回の情報

◆場所:チロロ林道から幌尻岳へ
◆距離
 水平距離:27.63km
 沿面距離:29.23km
◆高度
 最高高度:2051m
 最低高度:625m
◆獲得標高
 上り:2391m
 下り:2390m
◆日時
 2018年08月06日
 02:15:35 ~ 18:07:18
◆所要時間
 経過:15時間51分43秒
 移動:11時間45分33秒
◆平均速度
 全体:1.84km/h
 移動:2.36km/h


お気に入りの4コマ

山頂 落とし物 幌尻岳 エゾカワラナデシコ

山頂 落とし物 幌尻岳 エゾカワラナデシコ
 


感想

北海道山行の最終日となり気張りました。
お陰様で天候には恵まれ、嬉しい一日になりました。

今回の北海道山行では一番難儀なコースでした!
それだけに、やり遂げた感には浸ることができました。
余談ですが「お前には出来る!」と自分に言い聞かせることも大切です。 (^^

北トッタベツ岳から幌尻岳までの道は、足元が見えないほどのハイマツに覆われていて、とにかく厄介です!
マツヤニだらけで、汚らしくなることは覚悟しておいたほうがよさそうです!
あれって、洗っても落ちないしー

そして、思いっ切り松の枝に引っかかって、パンツはカギ裂き状態に!
「泣きっ面に蜂」ですよー
トホホ・・・ (--

こちらのコースで最も注意するべきことは、道迷いだと思います!
経験や体力は二の次です!
暗いうちからの入山や、こちらのコースを使う人が少ないのかも知れませんが、とにかく道が途切れます。
特に渡渉部分で気をつけてください!
なぜなら、踏み後が残らないからです。

トッタの泉からは100%道迷いは有りません!
全てが見通せるからです。

後は時間とのかけ引きだけが問題です。 (^^v

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